『K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝』:金城武版ルパーン三世的な面白さ
製作のROBOTはこういう娯楽作品がやりたかったのでしょうねぇ。
SF冒険活劇の『ジュブナイル』『リターナー』ときて、『ALWAYS』二部作では昭和のノスタルジィ。
本作品では、その二つがうまくミックスされた感じの味わいで、結構楽しめました。
金城武くんは深刻ぶった物語よりは、この手の軽い味わいの作品の方が性(しょう)にあっているようで、二十面相の疑いをかけられたサーカス団の青年がはまり役。
スタントマンの支えもあって、おおぉ、意外とキビキビ動いてる!
屋根の上を駆け回るさまは『カリオストロの城』のルパンを思わせる。
また、バットマンを彷彿とさせるアクションも、影がなく、健全娯楽映画の趣が濃いです。
それに、ヒロイン役の松たか子も、元気なヒロインが似合っています。
白いハトのヒロインは大空を飛び回らなくちゃ!って具合の活躍ぶりです。
ともあれ、原作の「・伝」の意味合いが映画化されても残っているので、一本芯が通った想いがします。
「・伝」は、物語の意味で「伝」と、継承するという意味を二重にかけているので・・・・
これ以上はネタバレになるので止しておきます。
ただし解せないのは、下層階級の味方・義賊であるはずの二十面相が、その庶民から嫌われていて、敵役の明智探偵が慕われていること。
冒頭で捕らえられた二十面相の様子を街頭テレビでみて快哉をあげるのは、むむむむむ、です。
前半の乱れを是正して、尺を20分ほど詰めると、一段と引き締まったかと思うのですが。
お正月のお屠蘇気分で観るには相応しい作品です。
評価としては★3つと1/4。
続編の期待も募る一編です。
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この記事へのコメント
意外でした。
映画自体は、確かにお正月向きですね。