読書履歴>H21.01月度は8冊>イチバンは『時が滲む朝』楊逸

H21.01月度分から読書履歴も公開です。ホンのメモ代わりです。

1月は合計で8冊。

『陰摩羅鬼の瑕』京極夏彦
『ブスの瞳に恋してる』鈴木おさむ
『讃岐路殺人事件』内田康夫
『鬼首殺人事件』内田康夫
『法月綸太郎の功績』法月綸太郎
『時が滲む朝』楊逸
『続巷説百物語』京極夏彦
『最後の記憶』綾辻行人

『陰摩羅鬼の瑕』はH20年の年末に読み始めです。
もうほとんどミステリーばっかり、といったところです。最新刊が少ないのは、中古本を購入しているせいです。

この中では、『時が滲む朝』楊逸が一番でした。

画像


中国自由化天安門事件の少し前から、北京オリンピックの前までの時代を、中国人男性二人を主軸に綴った物語は、本の薄さとは較べて厚みを感じました。

小説中に登場する二つの歌曲が泣かせます。
ひとつは尾崎豊「I LOVE YOU」。これは主人公の青年が日本に来てから初めて聞く、時代を象徴する曲。
そしてもうひとつがテレサ・テン「月亮代表我的心」。
小説中では日本語の訳で表記されているので、もしかしたらあまり気づかないかも。
この曲は、映画『ラヴソング』でも時代を象徴する曲として使われていました。

難しいかもしれませんが、日本中国合作で映画化して欲しい小説でした。

↓『時が滲む朝』単行本↓


↓テレサ・テン「月亮代表我的心」収録CD↓


↓映画『ラヴソング』DVD↓

この記事へのコメント

優駿
2009年02月15日 00:11
そうですか~。「時が滲む朝」は、そんなに良かったのですね。

楊逸さんの前作「ワンちゃん」が良かったので、「時が滲む朝」も出てスグに買ったのですが、
主人公の二人が、大学であまりにも真面目に勉強してるので、そのへんで(自分とのギャップが大きすぎて?)読むのに飽きてしまい、そのまま積読になってまして・・・。
そんなに面白いのなら、また続きを読もうかしら。せめて
>二つの歌曲が
出てくるあたりまで(^^;)
2009年02月15日 22:23
優駿さん、コメントありがとうございました。
そんなに面白いかどうかは別としてして、読んでいくうちに「青春の蹉跌」という言葉を思い出しました。同名の小説は読んでないのですが、挫折というより蹉跌・・・。
故国へのもどかしい想いを、不思議と肌で感じたように思いました。

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