『相棒』傑作選:Season6最終話>『黙示録』

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さて、昨日に引き続き、本日3/28(土)も傑作選を堪能。
Season6の最終話は「冤罪」を扱ったもの。
24年前に品川母娘放火殺人事件で死刑が確定した死刑囚が獄中で病死した。
その直後に、死刑囚を逮捕した刑事と送検した判事が殺害される。
犯人は病死した死刑囚に関連する人物と思われるのだが・・・

というストーリー。

チカラの入れ方が半端じゃないぐらいの脚本と演出で、冒頭30分の展開のスピードと密度は相当。
ここまで息が詰まるのは久し振り。

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で物語の着地点は「人が人を裁くこと」へと持っていくのだけれども、犯人を意外に小ぶりなところに落ち着けているあたりが上手い。
ただし、犯人が明らかになってからが説教臭い。
特に巻末の15分ぐらいは裁判員制度へ苦言を呈しているのだけれど、時事的に拘泥している感じが否めない。

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とはいえ、ゲスト陣も豪華。
右京さんと小野田官房長とのシーンではカットバックを使用し、元法務大臣のシスター・かとうかず子のシーンではワンカット撮影といった判りやすく工夫を凝らした演出も利いている。
Season7での相棒の解散を匂わせているあたりも含めて見所ありです。
休日のお昼を堪能しました。

ゲスト:石橋凌、林隆三、ベンガル、かとうかず子、宮川一朗太、ひかる一平。脚本:櫻井武晴、監督:和泉聖治。

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この記事へのコメント

優駿
2009年03月30日 00:22
水谷豊も寺脇康文も、好みじゃないので、
「相棒」になかなか興味が持てなかったのですが、
昨日TVで『黙示録』 を(途中から)見て、
おおっ!これは!と、初めて面白さを知りました。

「相棒」初心者の私が、
一番 面白かったのは、皮肉を言う岸部一徳でした。

今、読んでいるマンガがちょうど、
「冤罪」「死刑が確定した死刑囚が獄中で処刑されるまでの年月」「死刑囚の家族」「人が人を裁くこと」
などを描いた『モリのアサガオ』
こちらも、おすすめデス。

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