『のんちゃんのり弁』:松竹映画と見紛うほどの下町人情喜劇@ロードショウ・一般劇場

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30歳を過ぎ、幼稚園女児を抱えた主婦が、親の財産で暮らしているグータラでだらしない夫を棄てて・・・・
弁当屋で成功するハナシかと思っていましたが、オープンするまでのハナシだったのね。

東京下町の実家へ戻ってはみたものの、金もなければ技術もない、幼子抱えて時間もない、ないないづくしの原小巻。
世間を渡る術さえ知らず、あるのは一本気な心意気だけ。
そんな彼女を小西真奈美が好演しています。
ちょいと微妙な心情なんかは演じるには至っていませんが、コメディエンヌとしての才能は確かとみた。
ハリウッドでいうならば、アン・ハサウェイやリーズ・ウィザースプーンあたりが演じそうなキャラクターですね。

彼女をとりまく脇もしっかりしていおり、母親役の倍賞美津子、小料理居酒屋の大将・岸部一徳のベテラン陣はとりもなおさず、いつもはエキセントリックな役回りが多い村上淳が気弱で彼女に思いを寄せる青年を好演しています。
だらしない夫役の岡田義徳もなかなか(はじめダンディー坂野かと思いましたけど)。

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下町の風景もたっぷり折込み、登場人物を一同に会しての決断の夕餉のシーンなど、『いつか読書する日』でしっかりした演出をみせた緒方明監督の腕も確か。
コメディの間の取り方も、勢いのあるシーン、ちょいとタイミングを外したシーンなど、緩急をつけての演出で、充分楽しむことができました。

観るひとによっては、主人公の原小巻の世間知らずで少々自分勝手はキャラクターについていけない人がいるかもしれませんが、久し振りの東京下町人情喜劇として、是非ともシリーズ化して欲しい一本でした。

評価はズバリ★4つです。

↓Myムービーのレビュー&採点はコチラから↓
http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id334023/rid58/p0/s0/c0/

↓緒方明監督の『いつか読書する日』DVDはコチラから↓


残念ながらデビュー作『独立少年合唱団』はDVD化されていないもよう。

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  • 「のんちゃんのり弁」:新庚申塚バス停付近の会話

    Excerpt: {/hiyo_en2/}こんなところに都電が走ってるなんて、知らなかったわ。 {/kaeru_en4/}たまには、都電に乗って下町めぐりなんていうのも、風流でいいかもしれないな。 {/hiyo_en.. Weblog: 【映画がはねたら、都バスに乗って】 racked: 2009-10-17 22:25
  • のんちゃんのり弁

    Excerpt: これ、よかった。 今までの小西真奈美からは想像できなかった・・・ のんちゃんというのは娘の名。 バツイチだし、特技はのり弁!? �... Weblog: 単館系 racked: 2009-11-29 22:29