『ニューヨーク、アイラブユー』:アイ・ラブ・ニューヨークではないのね @レンタルDVD
ニューヨークを舞台に11人の監督が撮りあげたオムニバス映画が『ニューヨーク、アイラブユー』。
パリを舞台にした『パリ、ジュテーム』の姉妹編ですね。
さすがに人種の坩堝(るつば)ニューヨーク。
11人の監督の顔ぶれも、中国人のチアン・ウェン、インド人のミーラー・ナーイルとシェカール・カプール、日本人の岩井俊二、フランス人のイヴァン・アタル、ドイツ人のファティ・アキンと実に多彩。
さて、映画について。
オムニバス映画なので、基本的には個々のエピソードは独立したものとなっています。
ですが、最近では、寄せ集めのような形式は人気がないのか、エピソードのつなぎの挿話があって、エピソードを少しずつ関連付けています。
いちばんのお気に入りエピソードは、63回目!の結婚記念日にブライトンビーチを散歩する老夫婦のエピソード。
人生幸朗、生恵幸子(ふるーい)の掛け合い漫才よろしく、文句云い云いの道中。
とっても微笑ましい。
その他では、黒人男性のベビーシッター(マニーと呼ぶらしい)とブロンドの幼い女の子がセントラルパークを散歩するハナシ。
ナタリー・ポートマンが監督していて、最後にひとひねりがあります。
禁煙政策強化で仕方なく、ソーホーの街角レストランの前で煙草を吸う中年男女クリス・クーパーとロビン・ライト・ペンの出会い。
クリス・クーパーが強引に人妻のロビン・ライト・ペンを誘うが、振られてしまう。
でも、その実、ふたりは倦怠期の夫婦で、刺激を求めてのお芝居だった、というのもひとひねりあり。
気弱でいけてない青年と車椅子の少女が、卒業プロムに出かけるハナシも、落としバナシのようで面白い。
どちらかというこ後半にひねりのあるエピソードで、愛についてのちょっとしたハナシが詰まっています。
往年の歌手ジュリー・クリスティが久方ぶりに訪れたホテルでの、若いボーイ、シャイア・ラブーフとの幻想的なエピソードなど、ちょっとワケの判らないものもありましたが・・・
評価は★3つです。
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2010年映画鑑賞記録
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