『テイク・ディス・ワルツ』: 愉しくて、やがて寂しき恋ごころ @DVD・レンタル
『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』で老年カップルを描いたサラ・ポーリーの監督第2作目『テイク・ディス・ワルツ』は、彼女自身と同年代の等身大のラヴストーリー。
あれれ、この映画をラヴストーリーといっていいのかしらん。
マーゴとルーは結婚5年目。
ルーは料理研究家で、チキンの料理本執筆の依頼を受けて、日々チキンと格闘する毎日。
マーゴはライターと称しているが、まぁ、そんなに仕事があるわけでもなし、夫婦間ももう倦怠期。
ある日、マーゴは取材先のしょぼいテーママークで知り合った男性に好意を抱き、まあその好意は行為に至る前に自宅に帰りついた。
と思ったら、その男性は、斜向かいのご近所さん。
あぁぁぁ、この心の底(というか下腹部のあたりといおうか)に、萌え燃え始めた好いたらしい想いをどうしたらよろしかろう・・・
触れなば落ちん。
触れれば解けて崩れてしまいそう・・・
ははは、へへへ、ふふふ、ひゃひゃひゃ。
もうほとんど「よろめきドラマ」な世界ですなぁ。
女も男も、そこいらあたりは同じというものですなぁ。
まぁ、ときめき、キラメキなんて、一瞬なもの。
毎日毎日キラめいていたら、まぶしっくて、長続きはしないというもの。
わかっちゃいるけど、という映画。
こうやって文章にすると、もう「アホくさ」の一言で終わるようなハナシだけれど、それを丁寧に描いているのがこの映画の見どころ。
ふたりで行った遊園地。
「Video Kills a Radio Star」のポップなリズムに乗せてくるくる回るめくるめく遊技機。
それは、時間が来れば、容赦なく、終わってしまう。
何度乗っても終わってしまう。
愉しくて、やがて寂しき恋ごころ。
あ、やっぱり、ラヴストーリーだったのね。
評価は、★4つとしておきます。
サラ・ポーリー主演
ミシェル・ウィリアムズ主演
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2013年映画鑑賞記録
新作:2013年度作品
外国映画 8本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 3本)
日本映画 2本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)
旧作:2013年以前の作品
外国映画20本(うち劇場 1本)←カウントアップ
日本映画 2本(うち劇場 0本)
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