『二流小説家 シリアリスト』:映像にするとネタバレしやすいのかなぁ @ロードショウ・一般劇場
面白い海外ミステリーを選ぶ賞で三冠に輝いたデイヴィッド・ゴードンの同名小説『二流小説家』の映画化です。
愉しみにしていたので、公開初日に出かけました。
が、その後、二流レビューアとしては、日々の生活が忙しくて、レビューを書き損じておりました。
それはさておき、映画。
「華麗なる」と形容してもよいような獄中の連続殺人犯から、売れない官能小説家のもとに、告白本を書いてほしいとの手紙が届く。
件の連続殺人犯のエキセントリックな様子に惹かれた小説家は、面会を繰り返していくうち、小説家の周囲で、過去の「華麗なる」殺人が繰り返される・・・
『羊たちの沈黙』のレクター博士のような設定。
いやぁ、これ、小説で読むと面白いんだろうなぁ、と感じます。
といって、映画がつまらないわけではありません。
連続殺人犯を演じる武田真治、売れない官能小説家を演じる上川隆也の両名とも、片や熱演、片や抑えた演技と、組み合わせは悪くないです。
ストーリー展開も、ふたりの演技を核にして興味を惹く展開なのですが、いかんせん、映像にするとネタバレしやすいのかなぁ、なんて思いました。
このひとがこの役をやっている・・・
このシーンでは、妙にロングショットばっかりだなぁ・・・
そういえば、あのひとが、このひとたちの中にいるということは・・・
これみよがしな小道具設定は・・・
そもそもタイトルが「シリアリスト」、シリアル(連続)と謳っていることからして怪しい・・・
などなど。
映画の半ばぐらいで全体のネタが判ってしまうのです。
たぶん、その原因の多くは、主役以外にも名の通った俳優たちを使っているからでしょう。
それもテレビドラマ的で類型的な使い方で。
さすがに武田真治と上川隆也以外が無名ではお客を呼べない、と製作側は思ったのでしょうけれど、それが仇となったようで。
評価は★3つとしておきます。
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2013年映画鑑賞記録
新作:2013年度作品
外国映画14本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 4本)
日本映画 7本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)←カウントアップ
旧作:2013年以前の作品
外国映画32本(うち劇場 2本)
日本映画 6本(うち劇場 1本)
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この記事へのコメント
映像で観てると、犯人が想像できるのもなんだかなあ。