『好きだ、』:俳優たちの演技、映像は素晴らしいが・・・ @DVD・レンタル

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今年2013年新作『ペダルダンス』が公開された石川寛監督、新作を観る前にどんな監督かしらん、と事前調査として前作『好きだ、』をDVDで鑑賞しました。
俳優陣は、宮崎あおい、瑛太、永作博美、西島秀俊と豪華配役。
加えて、加瀬亮、大森南朋、野波麻帆が助演。すごいなぁ・・・
で、映画。

高校生のユウとヨースケ。どちらも17歳。
ヨースケが弾くギターはいつも同じフレーズを繰り返すのみ。
それも拙く。
どちらも互いに好意を抱いているが、口にだせない。
ヨースケは、心の底でユウの姉に惹かれている・・・

言いだせないまま、17年。

音楽業界の端職についたヨースケ。
ある日、素人っぽい音を求めたコマーシャルのBGM録音現場に現われたのは、ギターを抱えたユウ。
再会したユウとヨースケは、心に眠っていた想いに気づいていく・・・

こんな映画です。

へへへ、面白そうですよね、まぁ、ひと昔前の少女漫画みたいですけど。

でも・・・

・・・・・・・・・ダメだ、

脚本、書いてないんだもの。
雰囲気だけなんだもん。
そのときのシチュエーションを俳優たちに伝えて、俳優たちに任せてるんだもん。

宮崎あおい、瑛太、永作博美、西島秀俊という立派な俳優たちだから、その役を解釈して、そのときの感情を想像して、表現している。
その息遣いまで聞こえるぐらい素晴らしい演技であることは間違いない。

また、映像も、望遠で彼ら彼女らの姿をとらえ、感情の揺らぎを、カメラの揺らぎ、ピントの揺れなどで表現しており、これもまた素晴らしい。

でも・・・ダメだ。

このスカスカ感、ペラペラ感。
俳優たちが頑張れば頑張るほど、映像が頑張れば頑張るほど、その空虚な感じが増していく。

評価は★2つとしておきます。

 

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2013年映画鑑賞記録

 新作:2013年度作品
  外国映画26本(うちDVD、Webなどスクリーン以外12本)
  日本映画11本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 1本)

 旧作:2013年以前の作品
  外国映画42本(うち劇場 2本)
  日本映画 8本(うち劇場 1本)←カウントアップ
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2013年09月24日 00:36
たぶん予告編だけ見ると、空間にもいろいろな思いがぎっしりつまった作品のようにおもえるのでしょうね。でも実際観てみると、何なんだ~これは!というくらい、腰砕けです。

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