『イノセント・ガーデン』:死を欲する血脈に少女が目覚める @DVD・レンタル
2014年2本目は、ミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマン、マシュー・グード主演の『イノセント・ガーデン』。
韓国のパク・チャヌク監督、ハリウッド進出第1弾作品であります。
この監督の作品、それほど観ているわけではないんだけれど、苦手なんだよなぁ。
とはいえ、ミア・ワシコウスカ、ニコール・キッドマンの顔合わせは、避けて通れないほど魅力的。
さて、映画。
町から離れた豪邸で暮らす少女インディア。
父親が事故死し、母親と二人暮らしになった。
父の葬儀の日、永年家族のもとを離れていた父の弟・チャーリーがふたりのもとを訪れる。
やさしそうな叔父チャーリーであったが・・・
あれれ、叔父チャーリーが少女のもとへやって来るという設定、ヒッチコックの名作『疑惑の影』ではありますまいか。
かの名作では叔父が殺人者なのかどうかが映画のカギなのですが、この映画では、尺の半ばであっさりと正体をばらしてしまいます。
ふーん、『疑惑の影』のような映画じゃないんだぁ。
ならば、この映画のカギは・・・原題と少女の名前か。
原題「STOKER」のストーカーは、少女のファミリーネーム。
むむ、ブラム・ストーカーからの連想かしらん。
少女の名前インディアは、「独立する、自立する、独り立ちする」の意味。
そう、血を欲する・死を欲する一族の血脈に、少女が目覚める物語なんですね。
判ってしまえば、なんてことはない吸血鬼物語の変型。
けれど、なんといっても、ミア・ワシコウスカが素晴らしい。
透明感があって、かつ凄みがある。
血脈に目覚めるシャワーシーンは、特筆ものです。
評価は★3つ半としておきます。
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2014年映画鑑賞記録
新作:2014年度作品
外国映画 0本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)
日本映画 0本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)
旧作:2014年以前の作品
外国映画 1本(うち劇場 0本)←カウントアップ
日本映画 1本(うち劇場 0本)
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この記事へのコメント
こういう気質は遺伝しやすいのかな・・。
父親は自分の弟と同じような「何か」を、娘が幼い頃に感じ取ったんだとは思うのですが。ま、変な話でした。