『ブリムストン&トリークル』:ブラックなフェアリーテイル @DVD・中古購入
ミュージシャンのスティングが主演した1982年製作の劇場未公開作品『ブリムストン&トリークル』、以前、中古DVDを購入していたものを鑑賞しました。
一風変わったスリラーで、85分の小品ですが、スティング以外の出演者はデンホルム・エリオット、ジョーン・プロウライト(ローレンス・オリヴィエ夫人)、スザンナ・ハミルトンと芸達者ぞろい。
さて、映画。
ロンドンの街中、青年マーティン(スティング)は、通りでぶつかったひとに「ああ、久しぶり」と声をかけている。
ひとりの中年男性トム・ベイツ(デンホルム・エリオット)は、娘の知り合いだというマーティンの話を変だとは思うが、少し話を合わせた。
が、話を合わせただけで、ベイツ氏はひとりで郊外にある自宅に帰りついた。
マーティンはぶつかったときにスリ取った財布の中身から、ベイツ氏の自宅を突き止め、財布を拾ったと称して彼の自宅を訪れる。
ベイツ氏の自宅では、交通事故により脳に障害を負った娘のパトリシアがおり、ベイツ夫人がひとり看病をしていた。
マーティンの話を本物と信じたベイツ夫人は、マーティンを家に住まわせることにした・・・
見知らぬ人物が家にやってきて家族の秘密が暴露されていく、という同じみのストーリーのようにみえますが、スティングが演じているマーティンが不気味で、善からぬことを企んでいるあたりが映画の雰囲気を盛り上げています。
最後にマーティンが行う善からぬことが、家族の形をがらりと変えてしまうオチは、奇妙な味があります。
タイトルの『ブリムストン&トリークル』とは、硫黄と糖蜜のこと。
このふたつの匂いは、悪魔が現われるときに漂うもの。
なので、ブラックなフェアリーテイルというべき作品でしょう。
評価は★3つ半としておきます。
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2014年映画鑑賞記録
新作:2014年度作品
外国映画10本(うちDVDなど 1本)
日本映画 6本(うちDVDなど 0本)
旧作:2014年以前の作品
外国映画42本(うち劇場 3本)←カウントアップ
日本映画13本(うち劇場 3本)
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