『相棒 劇場版Ⅲ』:伊丹刑事、死ななくてよかったぁ @ロードショウ・一般劇場
大好きなテレビドラマ『相棒』の劇場版第3弾、副題に「巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」とあり、いつも以上に扇情的です。
扇情的は戦場的と言い換えてもいいかしらん、な内容なのは予告編でもわかっていましたが、その予告編で非常に気になったのは死体搬送用のブラックケースに入れられた伊丹刑事のカット。
ええぇ! 伊丹刑事が死んじゃうのかと思っていましたが、三浦刑事も登場していることから、時系列的には3月終了したseason12よりは前の事件のはず。
ならば、伊丹刑事は死なないはず・・・
って、それしか興味の焦点がないような内容。
広げ過ぎた風呂敷をうまく畳めていないような、大山鳴動して鼠一匹のような、羊頭狗肉というか、要するにミステリーとしての骨子がなんだかなぁ、でした。
シリーズベテランの輿水泰弘の脚本は、国防をどのように考るか、という問題提起をしたかったのかもしれませんが、映画の中のセリフにあるように、国防という流行病(はやりやまい)に脚本家が罹ったとしか思えない脚本ぶりでした。
映画だかららといって無暗にスケール感を出そうとするやりかたはやめて、season12の第18話「待ちぼうけ」(太川陽介、芳本美代子)のエピソードのように、人間を掘り下げる方向に舵を切る方がよいのではないかと感じました。
評価は★2つとしておきます。
<追記>
伊丹刑事のスピンオフ作『X DAY』がツボを押さえた作品だっただけに、なおさらがっかりしました。
その他、劇場版のレビュー
『劇場版Ⅰ』、同・テレビで再鑑賞、『劇場版Ⅱ』、スピンオフ『鑑識・米沢守の事件簿』
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2014年映画鑑賞記録
新作:2014年度作品
外国映画11本(うちDVDなど 1本)
日本映画 8本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ
旧作:2014年以前の作品
外国映画43本(うち劇場 3本)
日本映画13本(うち劇場 3本)
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この記事へのコメント
私も伊丹刑事が死んじゃわなくて、ホッとしました!(笑)だってCMで、死体袋に入った伊丹刑事見ちゃったから。
TBさせていただきます。