『ピッチ・パーフェクト2』:フェミニズム視線もあり興味深いが、散漫 @DVD・レンタル
アナ・ケンドリック主演のアカペラ青春映画『ピッチ・パーフェクト2』、DVDで鑑賞しました。
前作は「音楽シーン以外はズンダラ」だったのですが、さて、今回はどんなものかしら。
さて、映画。
全米アカペラ選手権で優勝したバーデン・ベラーズ。
優勝後、大統領列席のステージを務めることになったが、その舞台上でファット・エイミー(レベル・ウィルソン)が局部まる出しという大失態を演じてしまった。
半年後に控えた世界大会、その出場も危うくなってきた。
世界大会も気になるが、それは大学を卒業した後のこと。
卒業後の進路が心配になったベッカ(アナ・ケンドリック)はメンバーに黙って、音楽会社のインターンとして働くことにした・・・
というハナシ。
今回はかなりハナシが多岐にわたる感じなのだけれど、芯は「カバー(コピー)とオリジナル」のぶつかり合い。
あまり気づかなかったけれども、アカペラのチームで歌う曲はすべてカバー曲。
アレンジがどうであっても、オリジナルでない、というのがミソ。
音楽会社のインターンとして働きだしたベッカが、上司から「自身のオリジナリティ」を追求されて困るあたり、そしてオリジナリティを見つけるあたりが肝心要なのだけれど、ハナシをひろげすぎて散漫になってしまった感が強い。
ファット・エイミーの恋愛模様、新入部員の登場、ライバルチームとの駆け引き、そしてチームの汚名返上名誉挽回、さらにはフェミニズムと手をひろげすぎ。
それらひとつひとつに深掘りがなく、出たとこ勝負みたいなのは、10分に1度、音楽シーンを入れなければならなかっただろう。
今回は女性解説者役でも出演しているエリザベス・バンクスが監督も務めており、フェミニズム視線などが盛り込まれて興味深いだけに、少々残念。
評価は★★★(3つ)としておきます。
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2016年映画鑑賞記録
新作:2016年度作品:31本
外国映画23本(うちDVDなど 0本)
日本映画 8本(うちDVDなど 1本)
旧作:2016年以前の作品:34本
外国映画29本(うち劇場 7本)←カウントアップ
日本映画 5本(うち劇場 0本)
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