『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』:米国と日本と世界の各国 @DVD・レンタル

画像

問題提起&攻撃的姿勢のドキュメンタリー映画のマイケル・ムーアの新作『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』、DVDで鑑賞しました。
『ボウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』『シッコ』と観てきたけれど、そのパワフルさに少々辟易したこともあって、前作『キャピタリズム マネーは踊る』はパス。
なので、マイケル・ムーアを観るのは、かなり久しぶり。
今回は、米国の常識と異なる常識を採用している各国を紹介したもの。
さて、映画。

紹介されるのは、ゆとり労働のイタリア、労働のオン/オフが法律化されているドイツ。
ゆとり食育のフランス、ゆとり教育のフィンランド、教育費無料のスロベニア、過去の過ちを繰り返して教え続けるドイツ。
麻薬に超寛容のポルトガル、犯罪者に厳罰を禁止したノルウェー。
女性の社会進出を率先して実施したアイスランドの9か国。

表面に見えるものは、米国の常識と照らし合わせるとかなり奇異に映るが、その根本は米国の発想であることが最後にわかる、というもの。

ほほぉとも思うものもあるが、日本でもやってるんじゃないか、と思うようなものもある。

例えば、イタリアのゆとり労働。
年間20日の有給休暇、年末に1か月分のボーナス・・・
って、上場企業だと当然だと思うようなことだ。
ただ、日本では有給休暇を取るのに抵抗があることも、しばしばなんだけど。

例えば、フィンランド。
ゆとり教育って、日本でもやっていたはず。
日本では失敗したけれど・・・
フィンランドでは成功している。
そのフィンランドの数学教師曰く「教えているのは人生です」。
むむ、根本が違うのか。

とにかく、日本が忘れているのは、ドイツが実践していること。
少なくとも、これだけは忘れてはならないはずだ。

従来のマイケル・ムーア作品と味わいはかなり異なるが、これはこれで面白かったです。

評価は★★★(3つ)としておきます。

------------------
2016年映画鑑賞記録

新作:2016年度作品:108本
 外国映画71本(うちDVDなど12本)←カウントアップ
 日本映画37本(うちDVDなど 5本)

旧作:2016年以前の作品:98本
 外国映画77本(うち劇場16本)
 日本映画21本(うち劇場 7本)
------------------

この記事へのコメント

ぷ~太郎
2016年11月20日 23:26
各国のいいところを紹介しているが、あまりにいいことだけすぎるように感じました。裏ではいろいろな矛盾が渦巻いているはず。それを言い出したらキリがないし、映画の趣旨からはずれるから仕方ないとしても、う~ん、ちょっと考えてしまう。
2016年11月21日 16:12
ぷ~太郎さん、コメントありがとうございました。
まぁ、各国の良いところだけをピックアップしているわけですが、根本は米国発だというあたりが興味深かったです。

この記事へのトラックバック