『特捜部Q Pからのメッセージ』:北欧映画らしい犯行動機 @DVD・レンタル
DVDでの落穂拾い2本目は『特捜部Q Pからのメッセージ』。
落穂拾いというには早すぎるなぁ、なにせ、今年にはいってから小規模ロードショウされたんだから。
デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンによる『特捜部Q』シリーズの映画化も、これが3度目。
1作目『檻の中の女』、2作目『キジ殺し』ともまずまずの出来。
脚本は前2作から引き続いてニコライ・アーセルが担当しているが、監督はミケル・ノルゴートからハンス・ペテル・モランドに交代。
特捜部Qのふたりは、これまで通りのお二人。
前置きはこれぐらいにして、さて、映画。
未解決事件を独自に捜査する特捜部Q。
部員はカール(ニコライ・リー・コス)、アサド(ファレス・ファレス)、それに前回から加わった女性職員ローズ(ヨハンネ・ルイーズ・シュミット)。
彼らのもとに届けられたのは、7~8年前に書かれたと思しき、瓶に入った手紙。
海辺で拾われたものだが、その内容から、誘拐もしくは拉致監禁の被害者が書いたものだと思われた。
手紙を解読して被害者を探る中で、信心深い一家に対する同じような事件が発生していることがわかり、図らずも、新たに幼い姉弟が誘拐される事件が発生する・・・
というハナシで、犯人は映画の途中で明らかになる。
なので、映画の見どころは、誘拐された姉弟を無事救出できるのか、犯人を捕まえることができるのか、そして、犯人の動機は何なのか、ということになる。
かなり入り組んでいる物語を2時間にまとめた脚本は、これまでの3作の中でも一番と思われる。
ただし、その分、カールとアサドのコンビの味わいが、これまでより少々薄まっているかもしれない。
中盤の見せ場、誘拐された子どもの父親が身代金を持って高速鉄道に乗り込み、犯人からの指示によって行動するあたりは、黒澤明監督『天国と地獄』を誰もが思い出すだろう。
そして、終盤明らかになる犯人の動機(信仰への憎悪)というものが、なかなか信仰に篤い北欧の雰囲気を漂わせている。
評価は★★★☆(3つ半)としておきます。
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2017年映画鑑賞記録
新作:2017年度作品:21本
外国映画17本(うちDVDなど 2本)←カウントアップ
日本映画 4本(うちDVDなど 0本)
旧作:2017年以前の作品:20本
外国映画17本(うち劇場鑑賞 5本)
日本映画 3本(うち劇場鑑賞 0本)
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この記事へのコメント
あ、そうですね。
シリーズ3作とも日本語吹替で観ていますが、声優に個性がないのが難点。キャラクターが活きてこない感じです。