『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』:不満もあるが、圧巻のストップモーション @ロードショウ・シネコン
米国産ストップモーション・アニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』、ロードショウで鑑賞しました。
公開1週目に観ていたのですが、なんやかんやでレビューアップが遅れました。
さて、映画。
いつの時代かよくわからないサムライ・ニッポン。
乳飲み児の頃に、母とともに、祖父のもとから命からがら逃げ出して育った少年クボ。
三味線を音色で折り紙を自在に操る能力を持ち、大道芸で糊口をしのいでいる。
そんなある日、ふたりの刺客に見つかり、母はクボを助けるために命を落としてしまう。
クボは自らの出自と親の敵を討つために旅に出る・・・
といったところから始まる物語で、なんといっても見どころは圧巻のストップモーションアニメ。
特に素晴らしいのが前半、往来での大道芸のシーン。
たくさんの観客が見守る中で、武者やもののけの姿をした折り紙が、三味線の音色とともに縦横無尽に活躍する。
見応え充分、期待度最大。
だが、物語が進むとヴォルテージは落ち着いてしまう。
クボを従い、彼を守るふたり(といっても、サルとクワガタ武者なのだが)とのやり取りが、米国的なボケ・ツッコミのテンポなので、少々こちらのリズムを壊されてしまう感じ。
また、旅の目的のひとつに三種類の武具を揃えることがあるのだが、この趣向はあまりストーリーに(特にクライマックスに)活かされていないかも。
圧巻のストップモーションアニメであるが、背景にCG処理が施されているので、全体的に画面内の密度が高く、肩が凝ってしまう。
といくつか不満もあるのだが、昂奮しながら愉しめました。
同製作スタジオの前作『コララインとボタンの魔女』『パラノーマン ブライス・ホローの謎』を見逃しているので、この機会にレンタルして観てみようかしらん。
評価は★★★★(4つ)としておきます。
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2017年映画鑑賞記録
新作:2017年度作品:97本
外国映画73本(うちDVDなど22本)←カウントアップ
日本映画24本(うちDVDなど 3本)
旧作:2017年以前の作品:62本
外国映画54本(うち劇場鑑賞13本)
日本映画 8本(うち劇場鑑賞 3本)
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この記事へのコメント
無理やりなジャパニーズテイストには、やはり抵抗がありますね。