『レッド・スパロー』: これが女の生きる道! @名画座
劇場鑑賞のスパイ映画2本です。
1本目は今春ロードショウの『レッド・スパロー』。
さて、映画。
ロシアの新進バレリーナ、ドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は舞台上の事故でバレリーナの道を絶たれてしまう。
情報局幹部の叔父ワーニャ(マティアス・スーナールツ)に救いの手を求めると、事故は同僚によって仕組まれたものだと教えられ、ドミニカは報復する。
それをみたワーニャ叔父はドミニカに、ある仕事を依頼し・・・
というところから始まる物語で、ドミニカは要人暗殺の片棒を担ぐ羽目になり、逆に生命の危機に晒されたドミニカは女スパイとして養成される・・・と展開する。
新進で有名なバレリーナがスパイになるのか・・・ちょっと強引な設定だなぁとは思うものの、その後、養成機関を経て、ロシア内部の二重スパイあぶり出しの任務を受けるドミニカ。
米国CIA(ジョエル・エドガートン)との間で駆け引きが始まり、米ロ間を行き来するドミニカに観ている方は魅了されていきます。
全編通じての緊張感。
シャーロット・ランプリング、ジェレミー・アイアンズ、メアリー=ルイーズ・パーカーといずれも出番は少ないが、映画を引き締めています。
とにかく、ジェニファー・ローレンス演じるドミニカのしたたかさに目を奪われます。
彼女の行動は、嘘のオンパレードのようにみえるが、よくよくみると、伝えている事柄の多くは事実。
ただし、本心を隠しているために、嘘のようにみえる。
というか、嘘も真実にみえる。
これが女の生きる道!
二重スパイの正体、それに続くクライマックスと、予想を超える展開で、驚かされました。
フランシス・ローレンス監督のねっとりした陰性の演出も光っています。
評価は★★★★(4つ)としておきます。
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2018年映画鑑賞記録
新作:2018年度作品:53本
外国映画44本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ
日本映画 9本(うちDVDなど 0本)
旧作:2018年以前の作品:55本
外国映画48本(うち劇場鑑賞 9本)
日本映画 7本(うち劇場鑑賞 1本)
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