『輝ける人生』:予定調和な物語だが、滋味深い顔合わせに満足 @DVD・レンタル
昨年初秋にロードショウされたイギリス映画『輝ける人生』、DVDで鑑賞しました。
監督は『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』のリチャード・ロンクレイン。
さて、映画。
永年警察署長を務め、この度「ナイト」の称号を得ることになった夫を持つサンドラ(イメルダ・スタウントン)。
こともあろうか、受勲祝賀会の場で、夫の浮気が発覚。
家を飛び出たサンドラが向かった先は、長らく親交がなかった姉ビフ(セリア・イムリー)のもと。
若い頃、学生運動をし、いまもリベラルな姉とサンドラの仲は、なかなかしっくりこない・・・
といったところから始まる物語で、その後、ビフに誘われダンスクラブにいやいや出かけたサンドラは、そこで素敵な仲間と知り合う。
ボートでひとり暮らしをしているチャーリー(ティモシー・スポール)もそのひとりだった・・・と展開する。
原題「FINDING YOUR FEET」は直訳すれば、「あなたの足をみつけること」だけれど、「自分の居場所を見出すこと」といったような意味なのだろう。
早くに結婚し、夫に甲斐甲斐しく尽くすハウスキーピングが妻の役割、といつしか思い込んでいたサンドラが、ビフやチャーリーと知りあい、かつての情熱や希望やなんかを遅まきながら見出す物語は、嫌味なく楽しめます。
ポスターなどのメインデザインに使われているダンスの様子はモチーフのひとつにすぎないけれども、ビフやチャーリーにもハイドストーリーがあって、映画のスパイスとなっています。
イメルダ・スタウントン 、ティモシー・スポール、セリア・イムリーの3人は英国のベテラン俳優でよくみかけるが、もしかしたら、本作品が3人の初顔合わせかもしれません。
なかなか滋味深い顔合わせです。
評価は★★★☆(3つ半)です。
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2019年映画鑑賞記録
新作:2019年度作品: 8本
外国映画 8本(うちDVDなど 0本)
日本映画 0本(うちDVDなど 0本)
旧作:2019年以前の作品:14本
外国映画11本(うち劇場鑑賞 3本)←カウントアップ
日本映画 3本(うち劇場鑑賞 2本)
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