『グランド・ジャーニー』:臨場感などを含め、先行作品『グース』の圧勝 @DVD
昨年7月公開の『グランド・ジャーニー』、DVDで鑑賞しました。
製作はフランス・ノルウェーの合作。
実話をもとにし、本人が脚本化したものを『狩人と犬、最後の旅』のニコラス・ヴァニエが監督しました。
さて、映画。
フランスの一風変わった学者のクリスチャン(ジャン=ポール・ルーヴ)。
南仏カマルグで雁の研究をしており、雁の渡りの新ルートを発掘し、それを活かして、雁の繁殖拡大につなげようとしていた。
ある日、息子のトマを連れて訪れた湿地帯で絶滅危惧種の雁を発見。
種の保存、湿地の保存を目的に、人工孵化させた雁たちを新ルートで渡らせよう、それも自分が引き連れて・・・という無謀なプロジェクトを立ち上げる・・・
といったところから始まる物語。
1996年製作のアメリカ映画『グース』(キャロル・バラード監督)と似た設定で、あちらも実話がベースだった。
さすがに似たような映画はつくれない、と思ったのか、雁たちを率いて飛ぶのは息子のトマひとり。
それによって、人間ドラマの方の比重が重くなり、肝心の雁の飛行シーンが少なくなってしまった感があります。
特に、少年の飛行シーンは、空中から釣り下げた軽量飛行機を撮っているのがまるわかりで、臨場感が乏しいです。
個人的には、『グース』の圧勝ですね。
評価は★★★(3つ)としておきます。
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2021年映画鑑賞記録
新作:2021年度作品: 1本
外国映画 1本(うちDVDなど 0本)
日本映画 0本(うちDVDなど 0本)
旧作:2021年以前の作品: 8本
外国映画 5本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
日本映画 3本(うち劇場鑑賞 0本)
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この記事へのコメント
やはり、鳥の描写が少なすぎですね。
機会があったら見てみます。
「グース」の方をお薦めします。