『追憶』:芯のところでは似ているふたりの愛の軌跡 @DVD

追憶1973.jpg

1973年製作のアメリカ映画『追憶』、買い置きDVDで鑑賞しました。
今回が2回目。
はじめて観たのは80年代半ばなので30年以上も昔です・
さて、映画。

1930年代の米国。
政治活動に熱を上げる大学生のケイティ(バーブラ・ストライサンド)とスポーツ万能で金髪イケメン、上流会気球のハベル(ロバート・レッドフォード)、ふたりは同じ文学創作クラスの仲だったが、立場の違いから接点はなかった。
しかしある日、クラスでハベルの創作が教授によって読み上げられる。
「その彼は、彼の生まれた国とまさしく同じであった・・・」ではじまる創作にケイティは打ちのめされる。
程なくして、ある夜、バイトの帰り道、テラス席でビールを飲んでいたハベルから声を掛けられ、別れ際、解けた靴紐を結んでもらう。
それがはじまりだった・・・

といったところからはじまる女と男の物語。
その後、十数年の軌跡が描かれるのであるが、性格も生き方も違うふたりの物語・・・と称されることが多いが、そんなふたりがどうして好きあったのか。

この映画、物語の主役を活動的なリベラル女性にしている点が、恋愛映画としては意外と異色であり、そちらのほうに目が奪われるが、受け手のハベル側の演技がかなり難しい。

金髪でイケメン、いつでも薄ら笑いを浮かべているような、下手すれば、能天気なお坊ちゃんにしかみえない男をだけれど、処女作の映画化では頑なに自分の主張を曲げない男。
にこやか、さわやかに笑っているのは処世術に過ぎず、へらへら笑っているようで、意外と道を譲らない。

そう、芯の部分は似通っているふたり。
なので、ふたりは惹かれ合った。

似ているけれど、生き方が違う。
そんなふたりの軌跡なわけだ。

物語云々はさておき、この映画で最も残念なのは、時代の特色が写し撮られていないことで、衣装などで変化はつけているが、スタジオで撮りました感がありありなところ。

それにしても「THE WAY WE WERE」(わたしたちが歩いてきた道)というタイトルを『追憶』と題するのは上手い日本タイトルだ・・・と思ったが、主題歌は「Memories like the corners of my mind...」と始まる。
冒頭の「Memories」を「追憶」と訳したわけだったんだね。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:68本
 外国映画41本(うちDVDなど17本)
 日本映画27本(うちDVDなど10本)

旧作:2021年以前の作品:92本
 外国映画66本(うち劇場鑑賞 4本)←カウントアップ
 日本映画26本(うち劇場鑑賞 5本)
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