『街の上で』:人間関係は不定形多角形 @DVD

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昨年4月に公開された今泉力哉監督作品『街の上で』、DVDで鑑賞しました。
前置きなしで、さて、映画。

下北沢の古着屋で働く荒川青(あお。若葉竜也)。
仕事が終われば、ぶらりとライブや飲み屋や古本屋に行ったりという毎日。
というのも、先ごろ、恋人の雪(ゆき。穂志もえか)に浮気された上にフラれたからだが、まぁ、付き合っているときもこんな感じだったろう。
いまだに雪のことが忘れられない青だったが、あるとき、自主映画出演へのスカウトを受ける。
美大の学生・町子(萩原みのり)の卒業制作映画だ。
とはいえ、演技経験はゼロ。
以前、ちょっとしたことで気まずくなった古本屋の店員・冬子(古川琴音)に頼んで、演技を見てもらうことにし、いざ、撮影当日。
あまりのぎこちなさにあっさり代役を立てられた青だったが、女性スタッフのひとり・城定イハ(中田青渚)と親しくなる・・・

といった物語。

今泉力哉が得意とする、登場人物の個性で勝手に物語が進んでいくタイプの映画で、このあと、青と雪と複数の人々をはさんでの三角関係・四角関係・不定形多角形となっていきます。

ありそうでなさそう、なさそうでありそうな空気感を描く今泉力哉の真骨頂で、日常と非日常のバランス感覚がいい。
非日常は、通りすがりの青と雪に、自分と姪の関係を一方的に語る警察官によって表現されている。

ただ、冬子のモノローグから入るのに、最終的には別のところで落ちるとか、脚本的に乱れている感じがしないわけではありません。
まぁ、そんなことは堅苦しい指摘は抜きにして、今泉力哉映画を楽しむのがいいのでしょうね。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2022年映画鑑賞記録

新作:2022年度作品:15本
 外国映画 8本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 7本(うちDVDなど 0本)

旧作:2022年以前の作品:40本
 外国映画32本(うち劇場鑑賞 6本)
 日本映画 8本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
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