『かそけきサンカヨウ』:訳知りな登場人物と思わせぶりな演出だねぇ @DVD

かそけきサンカヨウ.jpg

昨年11月公開の日本映画『かそけきサンカヨウ』、DVDで鑑賞しました。
監督は『愛がなんだ』『街の上で』の今泉力哉
多作ですね。
脚本は、『愛がなんだ』『Arc アーク』の澤井香織と今泉監督。
意図せず、先に観た『Arc アーク』と脚本家が繋がっていますね。
さて、映画。

父(井浦新)とふたり暮らしの高校生の娘・陽(志田彩良)。
幼いころに母が家を出てしまい、家事などは陽が行っている。
そんなある日、父から再婚することを告げられ、父の再婚相手と彼女の連れ子(4歳の娘)と暮らすことになる・・・

といったところから物語。

陽の母親は画家で、高校で美術部の陽は、母の個展を同じ美術部の幼馴染・陸(鈴鹿央士)と観に行くが、母・佐千代(石田ひかり)の顔を見ただけで挨拶もせず、そそくさと会場を出て行ってしまう。
事情を知らない陸は戸惑うばかり。
そして、陸も心臓に疾患を抱えていて、手術が近づいていた・・・と展開する。

物語だけ書いてみると、なんだか青臭い感じで嫌になっちゃうのだけれど、ま、観ていてもちょっと青臭い感じがして、これまでの今泉力哉監督作品とは手触りが異なります。

なぜかしらんと思うに、いつもの今泉作品だと、登場人物のキャラクターが物語を動かしていくのだが、本作では先に物語(というか設定というか)があり、登場人物たち誰もが「訳知り」な雰囲気なのだ。
それがまた、思わせぶりな演出と相まって、ちょっと気持ちの悪いところもある。
とくにそれが顕著なのが、再婚を告げる父親のシーンで、陽の母親のことを「佐千代さん、佐千代さん」と呼称して、その距離感がなんとなく気持ち悪い。

と、まぁちょっと貶しておくが、全体としては及第点、といったところかしらん。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2022年映画鑑賞記録

新作:2022年度作品:20本
 外国映画11本(うちDVDなど 2本)
 日本映画 9本(うちDVDなど 0本)

旧作:2022年以前の作品:52本
 外国映画40本(うち劇場鑑賞 7本)
 日本映画12本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
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