『鳩の撃退法』:鳩は三羽。三千羽は鳳凰 @DVD

鳩の撃退法.jpg

昨年8月公開の日本映画『鳩の撃退法』、DVDで鑑賞しました。
原作は佐藤正午の同名小説(未読)。
佐藤正午の映画化作品といえば『永遠の1/2』『リボルバー』『ジャンプ』と、エンタテインメント作品から一歩引いた中間小説的な味わいが魅力。
さて、映画。

富山の小さな街でドライバーとして暮らす直木賞作家の津田伸一(藤原竜也)。
受賞作品は実録に近く、プライバシー侵害として裁判になり、その後、どこの出版社も手を引いていた。
そんな中、彼が書いた小説は、1年前に行きつけののコーヒーショップで偶然、深夜に出逢った男(風間俊介)と交わされた会話から始まっていた。
それは、今度会ったらピーターパンの本を貸そうと約束だったが、何故かその後、奇妙な事件に巻き込まれる。
件の男の失踪、偽札事件との遭遇・・・

といったところからはじまるの物語で、言ってみればパズル小説的なエンターテインメント。
実際、原作小説は、未読ながらも、エンターテインメントだったかどうかはよくわからない。
小説家としての「虚実のあわい」のようなものを書こうとしていたような気がする。
(先の映画化作品からの想像)

なんだけれども、強引にエンターテインメント的な「おもしろい」作品にしようとして、逆につまらなくなった。

虚実のあわい、であるべき主人公が、明らかに虚構しか演じられない藤原竜也の演技がミスマッチで、彼が話す台詞がどうにも嘘くさくて仕方がない。
活舌はいいのだけれど、一本調子で、セリフの軽重が不明としか思えない。
(ま、こちらの注意不足かもしれないけど)

最終的な着地点は悪くはないのだが、それでも最後の最後のタイトルを出すほどの説得力に欠ける。
(「三羽の鳩」「の」「撃退法」ぐらいに区切って出すぐらいのセンスがほしいなぁ)

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2022年映画鑑賞記録

新作:2022年度作品:18本
 外国映画10本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

旧作:2022年以前の作品:48本
 外国映画38本(うち劇場鑑賞 7本)
 日本映画10本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
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