『沈黙のパレード』:2サスの定石あるも、観ている間は、かなり面白い @ロードショウ

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9月16日から公開中の日本映画『沈黙のパレード』、ロードショウで鑑賞しました。
福山雅治主演、東野圭吾原作の『ガリレオ』シリーズの映画第3弾。
映画版2作は鑑賞済みですが、テレビシリーズは観ていません。
映画公開に合わせて放送された新作テレビドラマ『禁断の魔術』は鑑賞しました。
さて、映画。

数年前から行方不明になっていた女子高生・並木佐織(川床明日香)が遺体となって発見された。
佐織の両親、祐太郎と真智子(飯尾和樹、戸田菜穂)は東京都下菊野市で食堂「なみきや」を長年営んでおり、佐織は同じ市内に暮らす音楽家の新倉直紀・留美夫妻(椎名桔平、檀れい)に才能を見出されて、歌手デビューを目指してレッスンを積んでいたのだった。
さて、佐織の遺体発見直後、容疑者が浮上する。
容疑者は蓮沼寛一(村上淳)。
かつて、少女殺害事件の容疑者として逮捕されたが、完全黙秘を貫き、結果、証拠不十分で無罪となった男だった。
その事件で蓮沼を逮捕したのが警視庁捜査一課の刑事・草薙(北村一輝)。
しかし、今回も完全黙秘を貫いていた。
そんな中、菊野市まつり仮装パレードの日、蓮沼が不自然な死体となって発見される。
かくして、草薙の友人、奇妙な天才物理学者・湯川(福山雅治)となるのであった・・・

といったところからはじまる物語で、前半、特に冒頭の佐織が行方不明となり、遺体となって発見されるまでの描写が秀逸で、この冒頭部分で映画に引き込まれます。

押し入れの中での窒息死という不自然な蓮沼の死を解く経過は、湯川と内海刑事(柴咲コウ)とのやり取りもあり、ユーモラス。
蓮沼殺人のトリックは、物理学者・湯川によって解明されるが、犯人は・・・

と、後半からはダダ崩れ的な感じ。
ま、テレビの2時間サスペンスならばダダ崩れではないのだけれど、犯人の告白(と、そのほころび)によって事件の真相に近づいていくのは、ちょっとミステリーの謎解き部分としては弱いし、前半、力のはいった演出で描かれた佐織の物語がわきに押しやられる感じもしました。

それよりもなによりも、2時間サスペンスの定石「救急車呼べばよかったんじゃない?」「脅迫者は必ず殺される」が事件の肝だったが、観終わっての残念感につながっています。

とはいえ、観ている間は、かなり面白かったです。

また、事件の鍵を握る人物を演じる酒向芳が、いつもながらの怪演で身を見張らされました。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2022年映画鑑賞記録

新作:2022年度作品:49本
 外国映画29本(うちDVDなど 5本)
 日本映画20本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2022年以前の作品:74本
 外国映画57本(うち劇場鑑賞12本)
 日本映画17本(うち劇場鑑賞 2本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2022年11月03日 16:14
TVドラマよりは、さすがに映画ということで、こちらの方が面白かったです。女性刑事も柴咲コウで安心して観ていられるし。     ミスリードするのは常とう手段ですが、肝心の事件の真相が仰せの通り腰砕け的でどうもですね。そこが残念です。
りゃんひさ
2022年11月03日 16:51
>ぷ~太郎さん

そうです、そうです。
肝心の事件の真相が腰砕け的なのは救いがたいですが、物語的にも救いがあるようなないような・・・

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