『マンイーター』(2007):前半の人間模様は退屈なれど、中盤以降は水準の面白さ @無料配信

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2007年製作のアメリカ・オーストラリア合作映画『マンイーター』、YouTubeの期間限定本編無料配信で鑑賞しました。
動物パニック映画です。
この手の映画を観るのは久しぶり。
新橋文化劇場が閉館して以来、めっきり鑑賞機会が減りました。
さて、映画。

オーストラリア北部の自然豊かな国立公園。
女性ガイドのケイト(ラダ・ミッチェル)が操る小型観光クルーズ船に乗り込む観光客たち。
そのなかに、米国人ライター、ピート(マイケル・ヴァルタン)がいた。
目的は、リバー・クルーズの体験記事。
空港でのロストバゲージと散々な目からスタートした今回の取材旅行だったが、困難はこれからはじまるのだった・・・

といったところから始まる物語で、概ね3部構成。

はじめはクルーズ船の乗客たちの人間模様。
これは『大空港』以来のお定まりで、退屈。

さて、巨大ワニの餌付けも楽しんだ後、クルーズも半ば。
折り返し地点で、ケイトは救命信号弾を視認。
現場に向かったところ、沈没した小型ボートの残骸を発見。
直後、大型生物にクルーズ船は体当たりされ、船底に穴が開いてしまう。
一行は浮島に逃げ込んだが、満潮とともに浮島は徐々に水没していく・・・

と展開し、この浮島からの脱出が第2部。
ここまで、あまり超巨大ワニは姿を露にせず、それなりのサスペンス描写。
まぁ、身勝手な人物がいて、他のひとびとを危険にさらすというお定まりもあるけれど。

で、全員が脱出・・・と安心したところ、ケイトが超巨大ワニに襲われ、最後の脱出者ピートもワニと遭遇。
こののち、誤ってワニの巣穴に逃げ込んでしまったピートと超巨大ワニとの死闘がはじまります。

終盤の死闘もまずまずの迫力。
アニマトロにクスとCGの合成だろうが、小さい画面で観ている限りはそれほど粗は目立たない。

よくある疑問に「どうしてワニは陸上で人を襲わないのか?」というのがあるけれども、ワニは陸上では動作がのろい。
完全に陸に上がってしまうと、逃げ足は人間の方が(たぶん)速い。
水辺から襲って、水中に引きずり込んで、食べる、というのが生態なので、できるだけ水辺から離れるのがワニから逃げるにはいいのだ。

なので、終盤、ワニの巣穴に誤って逃げ込んでしまうのには、映画的理由づけとして正しい。
ピートにとって逃げ場がなくなるからね。

ということで、最後は、ま、お定まりですが、そこそこ面白かったです。

『アバター』のサム・ワーシントンがビリング3番目で登場しますが、どうってことのない役どころ。
まだ、『アバター』前だったんでしょうね。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2023年映画鑑賞記録

新作:2023年度作品: 2本
 外国映画 0本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 2本(うちDVDなど 0本)

旧作:2022年以前の作品: 1本
 外国映画 1本(うち劇場鑑賞 0本)←カウントアップ
 日本映画 0本(うち劇場鑑賞 0本)
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