『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』:愛のシャリオ @DVD

昨年4月に公開された映画『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』、DVDで鑑賞しました。
監督はフィリッポ・メネゲッティ、これがデビュー作。
製作はフランス・ルクセンブルク・ベルギーの合作。
さて、映画。
南仏モンペリエのアパルトマンに暮らすニナ(バルバラ・スコヴァ)とマドレーヌ(マルティーヌ・シュヴァリエ)。
ふたりは最上階の向かい合うふたつの部屋で暮らしているが、その実、マドレーヌの部屋で多くの時間を費やしている。
ふたりは年のいった恋人同士なのだ。
近い将来、互いの部屋を売り払って、イタリア・ローマで暮らそうと誓いあっているのだが、マドレーヌはそのことを成人した子どもたちには言えない。
そんなある日、マドレーヌが倒れて、身体が不自由になってしまう。
マドレーヌの娘(レア・ドリュッケール)はヘルパーを雇うのだが・・・
といった物語で、マドレーヌとニナ、ふたりの楽しかった頃の思い出を挟みながら、映画は進行します。
時制の撮り方などがやや散漫なので、あれれ、もう少し面白くなりそうなのに・・・と思うことしきり。
恋人同士ということを隠して隣人として振る舞うニナの姿は、ある種の「なりすまし映画」的なので、いつ真相がバレるかとハラハラすることが少ないのは、演出のタイミングが悪いせいかしらん。
ま、そんなところは狙っていないのでしょうけど。
最後は、マドレーヌとニナがローマで出逢ったときの思い出の曲「愛のシャリオ」にあわせて寄り添って踊るシーンに、同曲の歌詞が字幕で登場します。
その歌詞に登場する地球と月のように。
あ、これって是枝裕和監督『歩いても 歩いても』(いしだあゆみ「ブルーライトヨコハマ」)、『海よりもまだ深く』(テレサ・テン「別れの予感」)みたいだなぁ。
タイトル、歌詞由来で「La terra, La terra」とかでもよかったかなぁ。
評価は★★★(3つ)としておきます。
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2023年映画鑑賞記録
新作:2023年度作品: 4本
外国映画 1本(うちDVDなど 0本)
日本映画 3本(うちDVDなど 0本)
旧作:2022年以前の作品: 9本
外国映画 4本(うち劇場鑑賞 0本)←カウントアップ
日本映画 5本(うち劇場鑑賞 0本)
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