『炎の少女チャーリー』(2022):チャーリーの年齢を引き上げたのは裏目に出たね @DVD

昨年6月に公開されたアメリカ映画『炎の少女チャーリー』、DVDで鑑賞しました。
原作はスティーヴン・キングの『ファイアスターター』。
1984年にドリュー・バリモア主演で映画化されていますね。
84年番も公開当時に観ています。
さて、映画。
米国の田舎町で暮らす中学生の少女チャーリー(ライアン・キーラ・アームストロング)、彼女には感情が高ぶると対象物を自然発火させるというパイロキネシスの能力があった。
ただし、その能力は彼女にはコントロールできない。
チャーリーの能力は両親から受け継いだものだ。
父アンディ(ザック・エフロン)は相手の心理を操作する能力、母ヴィッキー(シドニー・レモン)は念動力。
父母は秘密組織の人体実験の対象となり、超常能力を高める薬品を投与され、その結果、生まれたのがチャーリーなのだ。
組織は、チャーリーの能力がこれまでの被験者たちのなかでも群を抜いていることを知り、彼女を生け捕りにすべく追跡者としてかつての被験者レインバード(マイケル・グレイアイズ)を差し向ける・・・
といった物語で、原作、前回の映画化作品とも大筋は同じ。
ですが、チャーリーの年齢を幼少から中学生に引き上げたので、同じキング小説の『キャリー』に近い雰囲気になってしまったかも。
年端もいかない女の子が駄々をこねて発火、というような一触即発、子育てって大変だぁ、みたいなハラハラ感は乏しくなってしまった。
前作では発火シーンがちゃっちく迫力に欠ける面があったが、本作では技術向上の甲斐あってそこいらあたりは解消。
また、レインバードの役柄が元被験者と変更されており、たしかに超常能力者を追跡するのに、普通の戦闘員では荷が重いのはわかるが、超人対決っぽくなってしまった感もあり。
組織の追手を逃れた生き残ったレインバードが父親の代わりにチャーリーの庇護者になるラストは、チャーリーの年齢を引き上げたせいで活きていない。
と不満はたくさんあるのですが、そこそこ面白かったですよ。
評価は★★★(3つ)としておきます。
------------------
2023年映画鑑賞記録
新作:2023年度作品: 4本
外国映画 1本(うちDVDなど 0本)
日本映画 3本(うちDVDなど 0本)
旧作:2022年以前の作品: 10本
外国映画 5本(うち劇場鑑賞 0本)←カウントアップ
日本映画 5本(うち劇場鑑賞 0本)
------------------
この記事へのコメント